赤坂ACTシアターで上演中の
「ロミオ&ジュリエット」を観てきました。佐藤健さんと石原さとみさんが悲運の二人を演じるシェイクスピアお馴染みの作品。衣装や音楽、設定をやや現代風にアレンジしつつ、中身はオリジナルに比較的忠実に制作されています。
セリフが膨大にあるシェイクスピア作品で初舞台を踏む事になった佐藤健さん。俳優としての演技力が試されるような作品でもありましたが、とても素晴らしい出来でした。ジュリエット役の石原さとみさんも、こういう女の子っているなと思わせてくれる自然なジュリエットで、ジュリエットという役を見事に自分の方へと引き寄せています。
普通は行間にあって言わないような感情がセリフとして沢山あるので、そのセリフに感情を乗せて演じるのが難しいと開幕直前の取材で話していた佐藤さんでしたが、まさに堂々の演技。演劇黎明期の昔に書かれた戯曲ですし、不条理と思える設定がないわけではないのですが、違和感を感じさせない演出も素敵です。
家同士の対立を越えて思いを寄せ合った二人の若者が、その対立がゆえに悲しい結末を迎えるという悲恋物語。キムラ緑子さんのばあや、橋本さとしさんの神父、ジュリエットの両親に長谷川初範さんと石野真子さん。そのほか、それぞれ実力ある俳優さんたちが安定感のある演技で脇を固め、時折コミカルな演技で観客を引き込みながら、とても見ごたえのある舞台となっています。
語り尽くされている物語ですが、セリフの一つ一つを噛み締めながらご覧いただきたいと思います。2時間50分の熱演をどうぞお楽しみください。終幕してからのスタンディングオベーションに、去りがたそうに手を振っていた佐藤さん、石原さんでした。
東京公演は27日まで。大阪公演は5月31日から6月10日までの上演です。
「ロミオ&ジュリエット」公式サイトはこちら。舞台写真も複数紹介されていますのでお楽しみに。